このような方へ

顔面の輪郭は、個人の表情を描く土台になります。 絵画の額縁のようなもので、同じ絵でもフレームを変えると、少し雰囲気が違って見えてくる感じの変化が得られます。

これらは動きの少ない部分になりますので、実際の表情にはあまり関与しません。したがって目や口のように、嬉しい、悲しい、楽しい、怖い、辛い、わくわくといった表現をするのではなく、男性的、女性的、 子どもっぽい、 優しい、厳格、落ち着いた・・などといった気質を表現する部位です。

ですから、本当は優しいんだけど、いかつい顔なのでいつも怖がられてしまう、といった場合の解決には、このアプローチが有効かもしれません。

診療のながれ

治療方針の決定には、正確な診断がもっとも大切です。
全ての方に対して、4つのステップによる評価を行った上で、機能的・審美的にもっとも望ましい治療方針をご提案します。
ただ、最終的な治療方針を決定して頂くのは、それを受けるご本人です。
治療期間、改善度、治療費なども合わせてお考えの上、どのような治療をご希望されるかをお話しください。すべての治療において、最大限の成績が得られるように、お手伝い致します。


カウンセリング

お電話で予約をお取りください。カウンセリングとレントゲン撮影を行います。

専門医による分析

収集した資料をもとに解析を行い、最適な治療方法をプランニングします。

再カウンセリング

最適な治療法を含め、いくつかのプランをご提案します。

分析の4ステップ



1. 資料の収集
診断のために写真、セファログラム・レントゲン、パントモグラム・レントゲンなどの資料をとります。


2. セファログラムによる解析
症状によっては、セファログラムを解析ソフトにかけ、顔面のバランスなどを分析します。


3. CGによるシミュレーション
コンピューターによる顔のシミュレーションを行い、仕上がりのバランスをチェックします。


4. プランニング作成
解析結果をもとに、最終的なプランニングを行い、治療のゴールを決めていきます。

アプローチ方法の決め方

形については個人差がたいへん多い部分です。
その方の状態に応じて手術方法などが少しずつ異なり、また患者さんのご希望によっても変わってきます。
治療方法は頬、えら、顎など部位によっていくつかあります。また、2つ以上の手術を組み合わせる方法もあります。
症状および、どの程度の改善をご希望されるか、またどのくらいの治療期間をご希望されるかによって、治療方法を選択していただきます。

小さいおとがいと短い顎

下顎角部が無くならないように注意しながら、角部の骨削りを行います。とくに体部からおとがいに向かう下顎下縁ラインの削り込みを十分に行う必要があります。おとがい骨切りによるおとがい前方移動を行った方がよい場合もあります。

平均的おとがいと短い顎

下顎角部が無くならないように注意しながら、角部の骨削りを行います。とくに体部からおとがいに向かうラインの削り込みを十分に行う必要があります。かみ合わせの状態によっては、角部を削る手術を行うより、咬合の手術(上下顎骨切り)を行った方が、よい結果が得られる場合があります。

小さいおとがいと長い顎

角部の削り込みは、あまりたくさん行わない方がよいケースです。体部の削りや外板切除など、幅の調整をメインに行います。

平均的おとがいと長い顎

角部の削り込みは、あまりたくさん行わない方がよい症例です。体部の削りや外板切除など、幅の調整をメインに行います。かみ合わせの状態によっては、角部を削る手術を行うより、咬合の手術(上下顎骨切り)を行った方が、よい結果が得られる場合があります。

平均的なおとがい

平均的なおとがい幅です。男性と女性で異なります。また角部からのラインには個人差があります。

幅の狭いおとがい

狭いおとがい幅です。三角顔で、華奢な印象を与えます。

幅の広いおとがい

幅の広いおとがいです。丸顔、四角顔で、しっかりした印象になります。

前・外に張り出した頬

頬骨が大きく、前方・外側に張り出しています。眼窩が小さい印象となり、頬の面積が広くなります。また顔の幅が広くなります。

外に張り出した頬

頬骨がおもに外側方向に張り出しています。顔の幅が広くまたごつごつした印象になります。

前に出ている頬

頬骨が大きく、前方に張り出しています。眼窩が小さい印象となり、頬の面積が広くなり顔が大きい印象になります。

手術方法

治療法を最終的に決定するために必要な情報です
詳細な手術方法、リスク、治療期間、費用などがあります。
これらの情報を十分に比較して、どの方法があなたに最も好ましいものであるかをお考えください。どのような治療法であっても、最良の結果が得られるようにご協力いたします。

角部分割術

角部の幅と角を切除する方法です。もっとも基本的な術式で、ほぼどのタイプの下顎にも行います。

外板切除術

幅の広い場合には、さらに外板切除を組み合わせて行います。角部の問題がない場合は、単独で行います。

下縁切除術

下縁の形を整える術式です。体部の前方はこの方法を応用して行います。全ての下顎の仕上げに必ず行います。

おとがい狭小術

おとがい幅の広い場合には、正中部を切除する方法を行います。

 
 

おとがいの幅を狭くするために、5〜15mm 幅で切除します。

 
 

両側の骨を正中に寄せて、プレートで固定します。

 
 

 
両側の段差を切除します。

 
 

 
バーを使って、形を整えます。

頬骨骨切り術

骨切りラインと必要な移動量をデザインします。アーチ部は症状により、内側に移動させる場合と、ヒンジ状に折る場合とがあります。

 
 

レシプロソーで骨を切り移動させます。

 
 

専用のチタンプレートを使って、固定し術後のズレを防ぎます。最後に、細かな段差をバーで整えて終了です。

術後ケアとフォローアップ

基本的に手術は安全に行われますが、まれに合併症が生じることがあります。
その場合でも、早期に適切な治療が行われれば、ほとんど問題なく治癒します。このため術後のケアは欠かすことのできない、治療の一環です。

術後経過

腫れ:手術後3日目くらいがピークで、その後少しずつ消退します。2週後で約8割かた引きますが、むくみが取れるまで約半年かかります。
内出血:手術後4日目くらいまで、頬から首にかけて内出血が生じることがあります。約10日で消失し、残ることはありません。
感覚麻痺:術後に下唇あるいは頬の感覚が低下することがまれにありますが、3〜4ヶ月ほどで回復します。

合併症

感染:きわめてまれです。発症した場合でも、抗菌薬や抜歯 プレート抜去などの適切な処置を行うことで、1−2週間以内で治癒します。
血腫:出血により血の塊が創の中にできることがあります。少ない量の場合は自覚症状はほとんどありません。多い場合はやや硬いしこりが1−2ヶ月残りますが、その後自然になくなって消えます。
プレートの脱落:きわめてまれですが、術後1〜2週の間に骨を止めたプレートがずれたり、脱落したりする場合があります。骨の安定性に応じて再手術によるプレート固定が必要になります。

後遺症

感覚麻痺:下唇から下あごにかけて軽度の知覚麻痺が残る可能性があります(約0.5%)。この麻痺は服の上から皮膚を触られているような感じで、米粒がついてもわかりにくい、シェーバーがあたっているのがわかりにくい、コップに触れているのがわかりにくい、などの症状です。
形の変化:皮膚の緩みや鼻の形の変化など、骨の移動にともなう軟部組織の”あまり”が残ることがあります。これは個人差や年齢差、また骨の移動量によっても異なります。手術後に脂肪吸引などを行った方がよい場合もあります。