顔のトータルバランスを知る形成外科専門医・顎顔面専門医によるアプローチです

顔は、それぞれの方で大きく異なっており、あるバランスで調和が保たれています。
健康的でうつくしい顔は、決して美しいパーツの寄せ集めではありません。ある程度整ったパーツが、その方の個性にあった調和を持って顔に収まっていると、自然で健康的な美しい顔になります。
このため手術を行う際には、目や鼻、頬などの形成外科・美容外科の知識と経験に基づいた、バランス感覚が必要となります。口唇裂やクルーゾン症候群といった顔面全体の先天異常、また輪郭や鼻の美容外科症例を数多く手がけた医師による正確な診断と手術計画が、よい結果を得るために必要となってきます。

歯科矯正にかかる期間を短縮しました

これまで、かみ合わせの手術には、手術前に1〜2年間「術前」矯正が必要でした。しかもこの長い矯正中には、だんだんとかみ合わせがずれてゆくため食事も取りづらく、見た目も悪くなります。これは治療を受ける方にとって、大きな苦痛でした。この問題を解決したのが、 サージャリー・ファースト・アプローチ(Surgery First Orthognathic Approach: SFA)とよばれる方法です。
このサージャリーファースト・アプローチでは、まず手術を行い上下の顎の関係をよい状態にしたのち、矯正を行いかみ合わせを整えます。このためSFOAでは、まず見た目の印象が最初に改善されます。また顎位が良好になり咬合力が正常に近づくため、術後の矯正期間がこれまでの約1/2に短縮されます。ほとんどの方は、1年以内にすべての治療が終了できます。
SFA については、 こちらもご参照ください。

噛み合わせとともに、きれいな口元のライン(スマイル・アーク)が得られます

上顎、下顎の骨切り術は、手技的にも難しいのですが、それ以上に唇からオトガイにかけての自然で美しいラインを得るのが難しい手術です。それは、骨をどのように移動させると良い形態が得られるのかを予測するためには、美容的なセンスと経験が必要なためです。
セファログラムというX線写真による解析も行いますが、顔の骨の評価だけでよいバランスを得ることは簡単ではありません。よい側貌(プロファイル)は、口もとだけでなく鼻からおとがいまでの一連のライン(e-line、Eラインなど)で形成されていますので、かみ合わせの治療においては口もとだけでなく側貌全体を診断して、計画を立てる必要があります。
当センターでは、シングル・スプリント法を用いて、くちびるとの良好な関係を作り、また上顎の後方移動(posterior movement)、さらには後方部分の挙上(posterior impaction)の調整を行うことで、自然でうつくしいスマイル・アークをめざします。

裏側の矯正装置のままで、顎変形症の手術が可能です

せっかく、裏側の矯正装置をつけて術前矯正をしていても、 手術の時に表に付け直しては、裏側で行ってきた意味がありません。仮に2-3週間だとしても、仕事などに大きく影響します。当クリニックでは、裏側の矯正装置のままで、顎変形症手術を行うことができますので、舌側矯正のメリットを損なうことがありません。

医師・歯科医師による的確な診断

治療を担当するスタッフは、形成外科/顎顔面外科専門医と矯正歯科専門医です。まず、それぞれが専門の立場からみなさまの状態を診断します。その後は同じテーブルについて、機能・審美の点から最もよい結果となる治療方針についてディスカッションします。
担当医は長年、連携して治療を行ってきておりますので、方針が途中で変更されるようなことはありません。またみなさまにとっても、1カ所の医療機関で各専門医のチェックを受けることができますので、安心しておかかりいただけます。

コンピューター・シミュレーションによる手術計画

写真画像とセファログラムを使ったシミュレーションを行っています。これにより適切な移動量を割り出し、好ましい顔のバランスを計画します。

高品質の手術器具

高度な手術を支える重要なもののひとつに、器具があります。当クリニックでは、インスツルメントはジンマー社、ストライカー社、プレートはシンセス社、縫合糸はエチコン社のものを使用しています。とくに体
内に残る材料には気を遣っています。縫合糸はすべてエチコン社の吸収糸を用いていますので、術後の炎症反応はほとんどありません。またチタンプレートは、 デピューシンセス社の最新のシステムを採用しています。

充実した設備による術後管理

一部の手術については、集中治療室(ICU)のある関連病院にて行います。ICUでは24時間体制の管理により、術後の体調の変化にすぐ対応することができるため、安全に手術を受けて頂けます。
また全身麻酔は、すべて麻酔科専門医により行われますので、高い安全性を確保できます。


自己血輸血による感染の予防

出血が予想される手術の場合には、ご自身の血液をあらかじめ採っておき、手術中に戻す自己血輸血を行います。自己血輸血により、肝炎などの血液を介したウイルス感染を防ぐことができます。

負担の少ない術後ケア

手術後に顎間固定といって、ワイヤーなどを使って口が開かないように固定する医療機関もありますが、当クリニックでは術後の顎間固定は、ちいさな輪ゴムを2本使うだけです。このため術後からすぐ口をあけること
ができ、また食事の時にはゴムをとって頂いて結構です。症状によっては顎間固定を全くしないこともあります。