鼻の治療をお考えの方へ

鼻の形をよく見ると、実にさまざまで、本当に美しい鼻がどういうものなのか、よくわからない方が多いのではないでしょうか。また、美人と言われる方の「鼻だけ」を見ても、それが本当に美しいかどうか、判断しかねることも少なくありません。
 
それは、鼻が目のように強く主張するパーツではないからです。
逆に言えば、鼻は、目立たず顔の中で調和を持って存在しているのが、最も美しいのでしょう。
 
ですから、整鼻術は、顔の中でなんとなく鼻が目立っていやだな、という方によいのかもしれません。
治療では、“その人の顔にバランスよく収まっており、あまり目立たないけれども静かに顔の調和を保つ”ような形を作ることを心がけています。

診療のながれ

治療方針の決定には、正確な診断がもっとも大切です。
全ての方に対して、4つのステップによる評価を行った上で、機能的・審美的にもっとも望ましい治療方針をご提案します。
ただ、最終的な治療方針を決定して頂くのは、それを受けるご本人です。
治療期間、改善度、治療費なども合わせてお考えの上、どのような治療をご希望されるかをお話しください。すべての治療において、最大限の成績が得られるように、お手伝い致します。

カウンセリング

お電話で予約をお取りください。カウンセリングを行います。

レントゲン、写真による分析

必要に応じてレントゲンを撮り情報を得たのち、シミュレーションを行います。

再カウンセリング

最適な治療法を含め、いくつかのプランをご提案します。

分析の4ステップ



1. 資料の収集
診断のために写真、レントゲンなどの資料をとります。


2. CGによるシミュレーション
コンピューターによるシミュレーションを行い、仕上がりのバランスをチェックします。


3. プランニング作成
解析結果をもとに、最終的なプランニングを行い、治療のゴールを決めていきます。


シミュレーションをお示した上で、再度ご希望をお伺いしプランを決定します。

アプローチ方法

まず、少しだけよくなればよい、あるいはきちんと綺麗な形に変えたいなど、どの程度の変化をご希望されるのかをお伺いします。それによって術式がある程度決まってきます。なぜなら鼻は、1−2mmの変化でも、場所によっては大きく印象が変わることがあり、ご本人の希望される変化の程度を決めるのが重要になってくるからです。

次に、鼻以外の部位の修正希望についてお伺いします。とくに口もとは、鼻とのバランスがとても重要なため、最終的にそれらの形態を含めたプロファイルのゴールをご提案します。

短い鼻尖

短い鼻中隔や小さくストレートな鼻翼軟骨が原因です。基本的には鼻中隔軟骨の一部を切り出し、それを鼻中隔の先端に継ぎ足すようにして、鼻尖を伸ばします。耳介軟骨は支持性が弱い上に厚いため、鼻中隔延長には向きません。また鼻尖の延長だけでは、鼻翼とのつながりが不自然になるため、鼻翼も同時に引き下げる必要があります。

長い鼻尖

長すぎる鼻尖は、笑った時さらに下に突き出すので、やや老けた印象になります。長い鼻中隔や鼻翼軟骨の一部を切除して、上に持ち上げるようにします。皮膚のあまりが生じますので、鼻先が丸くなりすぎないように軟部組織の調整をする必要もあります。

低い鼻背

インプラント、もしくはご自身の組織(軟骨)を使って、持ち上げるように移植します。なるべく自然な形態となるよう、高さと幅の関係を調整する必要があります。細すぎる鼻背、一直線な鼻背など、L字タイプのインプラントで起こりがちな不自然な形態にならないように、注意深く形成します。

高い鼻背

まず骨切りおよび骨削りにより、鼻骨の高さを調整します。次に軟骨成分の高さも低くします。骨だけを削ることは、ほとんどありません。高さを減じた場合、鼻の幅とのアンバランスが生じるため、幅を狭くする骨切りを追加することがあります。

具体的な手術方法

治療法を最終的に決定するために必要な情報です

詳細な手術方法、リスク、治療期間、費用などがあります。
これらの情報を十分に比較して、どの方法があなたに最も好ましいものであるかをご検討ください。ご不明な点は、専門家の立場から適切なアドバイスを致しますので、ご遠慮なくお聞きください。

オープンアプローチ

鼻柱をまたぐ皮膚切開と、鼻の中を切るアプローチです。すべての術式を行うことができ、正確なフレームワークが可能です。キズは消えませんが、ごく至近距離で注目しなければ、確認することは困難です。

クローズドアプローチ

鼻内の切開だけのアプローチです。見えるところにキズが残らないという利点がありますが、いくつかの術式を行うことはできません。インプラントの挿入だけや鼻尖への軟骨移植などに限られます。

鼻骨骨切り術

鼻内よりアプローチして鼻骨を切り移動させます。斜鼻やハンプ、幅広い鼻梁の修正に用いられます。

シールド・グラフト

鼻尖の形態を整えるために移植する軟骨です。サポート力に応じてストラットを追加することもあります。

インプラント挿入術

鼻背を高くするためにインプラントを鼻骨骨膜下に挿入します。適切に挿入すれば動くことはありません。

鼻中隔の短縮

鼻中隔の下端を切除して、長い鼻尖や下がった鼻柱を持ち上げる術式です。

LLCの形成

鼻翼軟骨の形態を整えるように、糸で縛り調整します。固い場合は軟骨の一部を切除します。柔らかい場合は、鼻中隔軟骨を補強に使って整えます。

鼻中隔軟骨の採取

鼻中隔の後方部分をていねいに採取して、移植材料として用います。

鼻中隔の延長

採取した鼻中隔を、前方部分に継ぎ足して縫合します。この延長部分に鼻翼軟骨を固定し、鼻尖の位置を調整します。

術後ケアとフォローアップ

基本的に手術は安全に行われますが、まれに合併症が生じることがあります。
その場合でも、早期に適切な治療が行われれば、ほとんど問題なく治癒します。このため術後のケアは欠かすことのできない、治療の一環です。

術後経過

腫れ:手術後2日目くらいがピークで、その後少しずつ消退します。2週後で約8割かた引きますが、むくみが完全に取れるまで約半年かかります。
内出血:手術後4日目くらいまで、目の周辺に内出血が生じることがあります。約10日で消失し、残ることはありません。
知覚麻痺:術後に鼻の感覚が低下することがありますが、3〜6ヶ月ほどで回復します。

合併症

感染:きわめてまれですが、複数回の手術後には生じることがあります。抗菌薬やインプラント抜去などの適切な処置を行うことで、ほとんどの場合1−2週間以内で治癒します。

後遺症

形の不具合:皮膚の緩みや軟骨の形態の不具合などで、予定した形と少しだけ異なってしまう場合があります。その場合は、微調整の手術を追加することがあります。(約20%)
鼻の曲がり:複数回手術の場合や形の変化に無理をかけた場合は、術後の拘縮のため曲がりが生じることがあります。必要に応じて変化の程度を減ずる処置を行うことで、改善されます。(約3%)
インプラントのずれ:複数回手術の場合や形態変化に無理をかけた場合は、インプラントが次第にずれて来る場合があります。インプラントのサイズの変更や、軟骨移植に変更することで改善されます。(約5%)
なおこうした再手術の際の費用は、不要です。