3回目の修正・壊れた軟骨をていねいに修復

    鼻中隔延長で鼻尖形成,ミル肋軟骨で基部盛り手術

    ご相談の内容をお聞きする

    これまで過去2回の手術の既往があります.瘢痕で鼻尖が丸く,固くなっており,難しい修正手術になります.

    ドクターがお顔全体を拝見する

    鼻を含めて中顔面の突出感が,不足している状態です.鼻尖は瘢痕化で丸くなっており,左右差も目立ちます.

    手術計画を立てる

    イメージの共有ができたら,実際の手術の計画を立てます.
    今回,鼻背のラインは,変更しないようにし,鼻尖を整えます.肋軟骨による鼻中隔延長を行い 約4mm前後前方に移動します.そのままですと大きなサイズ感の鼻になりますので,鼻翼基部ならびに鼻柱基部に肋軟骨を挿入して,全体を前方に移動させる予定としました.

    手術記録 鼻

    麻酔方法:全身麻酔(麻酔科専門医による)
    手術時間:141分
    出血量:15 ml
    術後経過:手術終了1時間後から,飲水をはじめる.問題なく摂取.疼痛は自制内で,腫脹も軽微.4時間後,バイタルに問題なく,術後出血も少量のため帰宅可とする.

    鼻の手術では,かならずリノメジャーを使用します.このことで移動方向の間違いが大きく減少します.
    手術前のレジストレーションです.
    固定はすべて吸収糸で行っています.このことで長期の炎症反応が軽減されます.
    位置を確認して終了です.
    鼻翼基部ならびに鼻柱基部へは,ミルで粉砕した肋軟骨を注入します

    術後12ヶ月目の検診

    予定した形態が得られています.
    鼻翼基部から鼻尖が前方に移動したことにより,中顔面が短く感じられます.
    中顔面の陥凹感がよく改善されています.鼻尖がちいさくまとまりました.
    鼻尖から中顔面までが自然に高くなりました.
    くちびるに向かう流れも,自然なCカールに近づいています.
    鼻は高くなっていますが,鼻自身はちいさくなっているのがわかります.
    鼻翼基部の移動がよくわかります.鼻翼縮小などは行っていませんが,綺麗な鼻孔形態がえられています.左右差も改善しました.

    費用

    鼻中隔延長,鼻尖形成,鼻翼基部増大術,全身麻酔,検査 合計 ¥1,650,000 (モニター価格)

    リスク・副作用

    • 腫れ・あおあざ:手術のあと数日~2週間くらい続くことがあります.
    • 痛み・違和感:しばらくは感じますが,時間とともに落ち着きます.
    • きずあと:切った場所によっては,薄い跡が残ることがあります.
    • 左右差や形の不満:思ったとおりの形にならないことがあります.
    • プロテーゼや軟骨のずれ・飛び出し:入れたものが動いたり,皮ふが薄くくなり透けることがあります.
    • 鼻づまり:鼻の中が狭くなり,呼吸しにくくなることがあります.
    • 感染:赤みや腫れ,膿が出ることがあり,治療や再手術が必要になる場合があります.
    • 時間がたってからの変化:入れた軟骨やプロテーゼが変形することがあります.
    • まれにおこる重い合併症:皮ふがただれて黒くなる.血が貯まるなど.

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