人中短縮・リップリフト
ご相談の内容をお聞きする
老けた印象を改善するために,長い人中を短くしたい,とのことでした.

お顔全体のプロポーションについては,大きな問題はありません.
人中長は,正中で15mm, 外側で20mm でしたが,中切歯(上の前歯)の見え方が -1mm と少なく,また上口唇の厚さも薄い状態です.

今回はフェイスリフトの手術と同時に 行うことといたしました.
手術計画を立てる
今回は,皮膚切除および筋肉切除による人中短縮術を行い,上口唇縁を約3mm上に挙上する,また口唇の厚みを増す という手術計画と致しました.
手術のリスクとしては,キズ跡の赤み,硬さ,肥厚性瘢痕,口唇の変形,知覚障害などがあります.
手術記録 人中短縮
麻酔方法:全身麻酔(ラリンジアルマスク使用)
手術時間:73分
出血量:20 ml.
術後1ヶ月目の検診

腫れはかなり収まりましたが,キズがまだ赤く硬い状態です.
フェイスリフトも行っていますので,内出血がみられます.
術後6ヶ月目の検診
創部の引きつれの回復状況,左右非対称,キズの赤みなどをチェックします.

人中の長さが改善されバランスがよくなっています.
小鼻の広がりもほとんどありません.

近づいても キズは目立たず,上唇の厚みもバランス良く整っています.手術前にはほとんど見えなかった上の前歯が,2mmほど見えるようになり,若々しい口もとになりました.

小鼻の下垂もなく,上唇のCカールもキレイにできています.

まとめ
- 人中短縮症例の診断 シミュレーション 手術計画 術後経過をまとめました.
費用
人中短縮術,静脈麻酔,検査 合計 ¥440,000 (目隠しモニター価格)
リスク・副作用
• 腫れ・あおあざ:手術後しばらく強く出ますが,時間とともに落ち着きます.
• 痛み・しびれ:手術した部分やくちびる・あごなどに一時的に出ます.長く残ることもあります.
• きずあと:外から切る場合はうすい跡が残ることがあります.
• 左右差や形の不満:希望どおりの形にならないことがあります.
• 感染(ばい菌が入ること):赤み・腫れ・膿が出ることがあり,治療や再手術が必要になる場合があります.
• 出血・血がたまる:まれに大きな血のかたまりができることがあります.
• 神経の障害:下くちびるや頬のしびれ・感覚の変化が長く残ることがあります.
• まれにおこる重い合併症:皮ふの壊死(ただれること),大きな出血など.